知っておきたいギフトマナー 母の日ギフト編

お母さんへ、日ごろの感謝の気持ちを伝える、母の日。
子どもの頃、おこずかいで買った1本のカーネーションをプレゼントした、そんな懐かしい思い出がある方も少なくないのでは?
大切なお母さんへ、あらためて気持ちを伝える大切なイベントとして、母の日の基本的な意味や、ギフトのアイデアなどをご紹介します。

あらためてチェックしておこう。母の日の由来や日程

日本だけじゃない。海外でも広く祝われる「母の日」

母の日は、日本だけではなく、世界の多くの国々で広がっているセレモニーです。発祥については諸説ありますが、アメリカ・フィラデルフィアの教会でアンナ・シャービスという女性が、亡き母を追悼したいという想いから、参列者にカーネーションを配ったということが始まりだったと伝えられています。その後、アメリカ全土にその風習は広がっていき、議会で正式に「母の日」が認定されました。ここで認定された5月の第2日曜日が、その後、日本の母の日にも踏襲されていきました。
一方、アメリカ以外の国々、たとえばアイルランド・イギリスでは17世紀よりキリスト教の「マザリングサンデー(Mothering Sunday)」として、お母さんに感謝する日がありました。このように、母への愛と感謝は万国共通の想いなのでしょう。

2024年はいつ?母の日は5月の第2日曜日

2024年の母の日は、5月12日です。日本での母の日は5月の第2日曜日と定められていますので、毎年日付は違ってきます。ついうっかり忘れてあわてることのないよう、早めに日程をチェックし、準備をしておくようにしたいもの。
ちなみに、母の日に比べて忘れられがちになってしまう「父の日」は、6月の第3日曜日、2024年は6月16日です。こちらも、母の日と一緒に早めに日程を確認しておきましょうね。

母の日ギフト、予算はどのくらい?郵送しても失礼ではない?

3000円から5000円ぐらいが平均予算

母の日のプレゼント予算は、子どもが成人であればだいたい3000円以上5000円以下というケースが多いようです。既婚の場合ですと、実母と義母、双方に贈る場合もありますし、毎年大切にしたいセレモニーですので、無理のない予算で末永く続けていくことが大切です。
ちなみに実母と義母については、不公平のないよう同じ予算で考えるのが無難でしょう。

離れて暮らす場合は郵送でもOK。日付指定などの配慮を

儀礼的なギフトではなく、心をこめて気持ちを伝えることが大事な「母の日」。それだけに、できるだけ手渡ししたいものですが、離れて暮らしていたり多忙の場合は、なかなかそうもいきません。 ですから、郵送という手段を使ってもマナー違反にはなりません。ただし、母の日当日に受け取れるように日付指定をするなど、配慮しましょう。

また、便利なソーシャルギフトという方法もあります。これは、贈る人がギフトの受け取り用のURLを相手に知らせ、受け取る人が都合の良い送付先や受け取り希望日時を入力する、という、新しいギフトの贈り方。さらに、メッセージで感謝の気持ちも添えることができるので、お母さんがSNSやメールを活用している方であれば、検討してみてはいかがでしょう。

贈り方、贈るものなどのマナーはありますか?

念のため抑えておきたい基本マナー

母の日は身内でお祝いするものなので、ルールなどを堅苦しく考えすぎる必要はないのですが、目上の方の中にはマナーが気になる人もいるものです。特に義母などに贈る場合のために、基本的なマナーをおさえておく方が安心です。たとえば、一般的に「縁を切る」などとして縁起の悪いものとされる刃物類や、「苦」「死」を連想する櫛、「手切れ=手巾(てぎれ)」を連想するハンカチなどは、昔の人は贈り物には不向きと考えていた、という説もあります。
そういった風習だけでなく、たとえば健康上の理由で食事に制限があるような場合、それに配慮しない食べ物を贈る、などということがあってはなりません。このように、もっとも大事なことは、日ごろから相手をよく知った上で、配慮のあるプレゼントをすること。好きな色や好み、生活スタイルをふまえて、心を込めてギフトを選びましょう。

知っておきたい、「色」によって異なるカーネーションの花言葉

母の日の定番プレゼントといえば、何といってもカーネーションですよね。古くから「女性」「美」「愛」を象徴する花として女性や母親へのプレゼントとして愛用されてきました。特に赤いカーネーションの花言葉は「母の愛」「純粋な愛情」などであり、まさしく母の日にピッタリのギフトです。ピンク色も「感謝」や「温かい心」「気品」など、贈るのにふさわしい色です。
一方で、色によってはネガティブな花言葉が伝えられているケースがあるので注意が必要です。例をあげておきます。

●黄色=「軽蔑」「嫉妬」など
●紫色=「気まぐれ」「移り気」など
●濃い赤色=「欲望」「私の心に哀しみを」など

お母さん、お義母さんから欲しい色の指定などがあった場合はさほど気にする必要はありませんが、通常であれば、赤やピンクを選ぶ方が間違いありません。

メッセージは必ず添えて、気持ちを伝えよう

気持ちを言葉にして伝えることを何より大切にしたいのが、母の日ギフトです。プレゼントにカードをつける、郵送にした場合は到着前後に電話をして感謝を伝えるなど、必ずメッセージは添えるようにしましょう。親にとってみればプレゼントそのものよりも、ずっと嬉しいはずです。

みんな何を贈っているの?プレゼント選びのヒント

好きなお花があれば、カーネーション以外でも

母の日近くになると、お花屋さんにもカーネーションがたくさん並びます。「毎年カーネーションばっかりだとちょっと変化がないかしら?」と思ったら、お母さんの好きな別のお花を贈るのもちょっとしたサプライズがあっていいと思います。花言葉など気になるようでしたら、お花屋さんに相談しながら選ぶといいでしょう。
また、生花というのは意外にお世話の手間がかかるもの。仕事を持っていたりして忙しいお母さんや、高齢であまり手を煩わせたくない場合は、プリザーブドフラワーなども手間いらずの上に長期間楽しめるので、いいアイデアです。

贈って喜ばれたプレゼント例

「母の日のプレゼント、何が嬉しかったですか?」とインタビューすると、お花だけではなく自分の好みや欲しいものを考えて選んでくれたギフトに喜んだお母さんが意外に多いものです。たとえば、

●お料理好きなお母さんに、エプロンやおしゃれなキッチンアイテムなど。
●おしゃれや美容好きなお母さんに、日傘や素敵なルームウェア、ボディケアアイテムなど。
●ご主人や家族を大切にするお母さんに、みんなの時間や思い出を演出するスイーツや飲み物、フォトフレームなど。


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毎年ギフトを考えるのは、ちょっと手間でもありますが、そのギフト選びの心遣いこそが、お母さんを一番喜ばせることになるのかもしれませんね。

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