『AFTERNOON TEA JOURNAL』は、心の贅沢を愉しむ方々をゲストにお招きし、生活をちょっと豊かにするアイデアやインスピレーションをお届けするライフスタイルメディアです。
今回のゲストは、猫への愛を発信し、猫とともに生きる豊かさを啓蒙するプロジェクト『Cat’s ISSUE』を主宰するディレクターの太田メグさん。Afternoon Tea LIVINGとのコラボレーションライン「Cat’s NapTime(キャッツ・ナップタイム)」は今年11回目に突入。プロジェクト設立の経緯や活動内容、コムタンとの出合い、猫や仲間たちとともに子育てに勤しむライフスタイルなど、全8回にわたってお届け。第2回目は『Cat’s NapTime』のヒストリーを振り返ります。
「Cat’s NapTime」の記念すべきデビューコレクションは2016年1月にリリース。百貨店や商業施設などで展開するポップアップストアが連日大盛況で、その人気ぶりにAfternoon Tea LIVINGが着目。『Cat’s ISSUE』にとっては初となる企業とのコラボレーション・プロジェクトが実現します。
「ブランド名は“猫のお昼寝の時間”に由来し、坂本美雨さんとともに考えました。まどろむ猫をひざの上にのせ、なでながら午後の紅茶を楽しむ時間は、きっとすべての猫好きにとって至福のひとときであるはず。そんなうつらうつらした時間に、猫と飼い主はファンタジーの世界へ迷い込みます。ふたりがそこで“秘密のお茶会”に入会し、猫たちと一緒にテーブルを囲んでお茶やお菓子を楽しむストーリーを考案。日本を代表する映像作家・島田大介さんにPR動画を製作していただき、猫好き女子のミューズでモデルの小谷実由さんに出演を依頼しました」
同年8月には続編となる2ndコレクションを発売。猫と人間が同じサイズになって、かの名作“最後の晩餐”のように長テーブルを囲んでお茶会を開くようすを、絵本作家・みやこしあきこさんが描き下ろします。
「3rdコレクションは、そのお茶会用のお菓子を作っているパティシエのコムタンに弟子入りする男の子のお話がモチーフ。弟子の男の子役はシンガーソングライターの向井太一(現:TAIL)さんです。彼が持つ繊細な雰囲気が『Cat’s NapTime』の世界観にぴったりだと思い、動画出演を依頼しました」
続く4thコレクションは、ファンからのギフト需要の高まりを受けて“フローリスト”がコンセプト。イラストレーター・谷口真由美さんにオファーし、感謝の気持ちを込めてお花を贈りあう猫と飼い主のストーリーを花言葉とともに綴ったミニ絵本「FLORIST Cat's NapTime」をノベルティとして製作します。
また、スマートフォンをかざすとコムタンがお花を選んでくれるARが楽しめるオリジナルショッパーも企画し、店頭連動企画やデジタル施策などのプロモーション活動を充実させていきます。商品の収益の一部を動物愛護団体に寄付し、保護猫たちのために役立てるような社会貢献スキームも構築しました。
猫とのお茶会ストーリーを主軸に順調にプロジェクトを重ねてきた「Cat’s NapTime」ですが、2020年に始まった新型コロナ禍を境に、生活により身近なコンセプトへと変容していきます。2021年の2月にリリースされた6thコレクションのタイトルは“FRUITS TEA PARTY”。自宅で過ごす時間が増える中で飼い主たちが目にする猫たちのリアルな生態をモチーフにしたテーブルウエアやインテリア雑貨などを数多くラインアップしました。
「“ヘソテン”とよばれる、ひっくり返っておなかを見せなでなでを要求するしぐさなど、猫と一緒に暮らす中で飼い主が実際に目にするポーズを私が粘土で作り、それをもとに陶器専門の原型師さんたちに型を作っていただいて、バターケースやケーキ皿など、『Cat’s NapTime』ならではの商品をたくさん企画しました」
コロナ禍が明けた2024年の10thコレクションでは、お茶会で飲む理想の紅茶を探すため、猫たちが寝台列車“アフタヌーンティー急行”に乗って冒険に出かけるストーリーを展開。食堂車で使われている食器類をモチーフにしたテーブルウエアや、猫たちが持つトランク型の缶ケースなどが登場し、『Cat’s NapTime』の世界はますます拡張していきます。
次回、1月29日(水)に公開予定の連載第3回目は、
太田さんが「Aftermoon Teaの『Cat’s NapTime』でしか
実現できない!」と力説する、ユーザーに喜んでもらうための
さまざまなアイデアについてご紹介します。お楽しみに!