お部屋時間の増加とともに、お花や観葉植物をインテリアに取り入れはじめた人も多いはず。
グリーンをもっと素敵に生活に取り入れるヒントを、スタイリストのみつまともこさんに教えてもらう連載企画の第2弾です。
今回は「食器を使ってグリーンやお花を飾る楽しみについて」です。
新鮮なアレンジが生まれるきっかけになるかもしれません。
ショップで見かけた素敵なお花。
家に飾りたいけど似合うフラワーベースを持っていない、と思うことはありませんか。手持ちのフラワーベースがピンとこないとき、私は食器は使えないかな?と考えます。
グラス類はもちろん、マグカップ、ゴブレット、蕎麦猪口、片口、小鉢、深皿など、陶器や磁器にはさまざまな形があります。お気に入りの食器を眺めているとお花を挿すアイデアが湧いてくることもしばしば。陶器や磁器の質感もお花にとても合いますよね。
自由な気持ちで食器をグリーンやお花に活用すると、楽しさがより広がると思います。その際に使えるいくつかのアイデアをお伝えします。
美濃焼軽量磁器マグ(8月末発売予定)
小花模様が可憐なこんなマグカップには、ピンクの小さなお花とマトリカリヤのような白いお花を合わせて。マグカップの柄と実際のお花がリフレインするなんて、楽しいですよね。
フラワープリントマグカップ(8月下旬発売予定)
黄色いお花が印象的な九谷焼のマグカップ。
丸い形がかわいい大きな黄色のお花をメインに使います。短めにカットしてマグカップの縁に立てかけるようにすると、形が作りやすいです。
大きめなマグカップをグリーンの鉢カバーとして使うとカジュアルなかわいさを引き出します。グリーンを飾る上で、鉢カバーはとても大切ですよね。
マグカップに植物がセットされている、こんなかわいい商品があります。玄関先やリビングルームはもちろん、キッチンに飾るのにも最適です。
ヘデラMIX(ホワイト)/マグカップ パーセノシッサス・シュガーバイン/マグカップ PVP ※こちらのマグカップは装飾品として販売しています。食器ではありません。
シリーズで持っている食器があるとしたら、その中で複数のアイテムを組み合わせると、より素敵にお花を飾ることができます。食器の形や色を活かしてお花を選ぶとうまくいきやすいです。
色違いのゴブレットを2つ並べて使うとボリュームが出て見映えが良くなります。一つは大きいお花、もう一つは小さなお花を挿してバランスを取って。
カッティングボードやお盆などに乗せると、それがディスプレイのステージの役割になり、より目を引くしつらえになります。
同じシリーズの、少し縁に立ち上がりがあるお皿とマグカップ。
平らなお皿にグリーンを飾るコツは、上から見て絵を描くようにグリーンを置いていくこと。
その際に切り口がしっかり水に浸かっていることを確認します。一番最初に、利休草などのつる系のグリーンの形を決めると、それが土台となり、その後のお花が飾りやすくなります。
ネイビーのマグカップには同系の秋色の紫陽花をシンプルに合わせて。大人っぽくまとめます。
美濃焼軽量磁器パスタプレート(8月末発売予定) 美濃焼軽量磁器マグ(8月末発売予定)
グリーンやお花を飾る際には、お手持ちのフラワーベースに加えて、食器もぜひ見直してみてください。
今までにないアイデアが生まれるかもしれません。
※フラワーベースとして使ったあと、食器として使用する場合は台所用洗剤できれいに洗浄しましょう。
みつまともこ
スタイリスト・ディスプレイデザイナー 多摩美術大学 デザイン科卒業
(株)サザビーリーグにてウィンドーディスプレイ・スタイリングを担当し、退社後フリーランスのディスプレイデザイナー・スタイリストとして活動。さまざまなジャンルのウィンドーディスプレイ・展示会の装飾などを手がける。また、書籍・雑誌・webではスタイリングを手掛け、インテリア撮影やデコレーションアイデアの紹介など、多岐に渡って活躍中。著書は「小さなスペースではじめる 飾る暮らしの作り方」「暮らしの図鑑 ガラス」(共に翔泳社)。
※上記記載の価格はすべて、 税込み価格です。
マグカップは絵柄が豊富で、形に安定感があるのでインテリアのコーデにも使いやすいアイテム。中でも、花柄のマグカップを見ると、ついその絵柄に似ているお花を選んで挿したくなります。平面の絵柄と立体の生花のコーディネート。見た目のまとまりが出やすいのでおすすめの方法です。