お部屋時間の増加とともに、お花や観葉植物をインテリアに取り入れはじめた人も多いはず。
グリーンをもっと素敵に生活に取り入れるヒントを、スタイリストのみつまともこさんに教えてもらう連載企画のスタートです。

ここ数年、自宅で過ごす時間が増えた、という声を多く聞きます。部屋にグリーンがあると心穏やかになり、目にも優しい空間になりますよね。グリーンを素敵に飾ってお部屋時間をより心地よく過ごしましょう。

私もグリーンは大好きで、鉢植えも切り花も部屋に飾ってたのしんでいます。
スタイリストという仕事柄、素敵なグリーンの飾り方は?と聞かれることが多いのですが、とにかく私が一番大切にしているのは“グリーン自身が心地よい場所に飾ること”。これだと思います。
植物は生きているので、人間が見ていて心地よいと感じるのは、あくまでも元気でいるからなのです。グリーンが少しでも調子が悪そうだと心配になりますし、お互いに良くない影響を与えることになります。植物が元気でいられることを第一に考えましょう。

ポイントは日当たり、風通し、温度、水やりがしやすいか、など。植物の種類に合う、適切な場所を選びましょう。
我が家では、ブラインド越しの光が優しい窓辺がグリーンの特等席。窓を開ければ風が通り抜けます。リビングの作り付けの棚にも光が届くのでよく飾りますし、アイランドキッチンの窓側部分も明るくて、グリーンが調子良く育つ場所です。このような基本を考えたうえで、植物にとって良い場所が見つかったら、さて、やっとそこからです。
素敵に飾る工夫をしていきましょう。

素敵に飾るコツ 01 高低差をつける 高低差をつける

いくつかのグリーンを飾る場合、高低差をつけるとメリハリがついて見映えがぐんと良くなります。高低差によって空間が生まれ、風通しも良くなったり、全ての葉っぱに日が当たるようになったり、メンテナンス面でも良いことがあります。

高低差をつけるために、

  • 椅子などの台に乗せる
  • 鉢スタンドに乗せる
  • 高さのある鉢に植える

などの方法があります。

棚で小さめグリーンを飾る場合にも高低差を意識しましょう。考え方は同じです。
本を重ねて台にするなど、工夫次第で方法はいろいろあります。

素敵に飾るコツ 02 葉っぱの形が違うものを組み合わせる

私は、新しくグリーンを選ぶ際には、家にあるものと違う形や色の葉っぱを選ぶようにしています。

  • 丸い葉っぱ
  • 細長い葉っぱ
  • 斑入りの葉っぱ
  • 細かい葉っぱ
  • 薄いグリーン、濃いグリーン

など、植物にはいろいろな形や色がありますよね。それを楽しむのもグリーンの醍醐味です。お互いを引き立たせるので、なるべく違う形や色の葉っぱを合わせてみましょう。

素敵に飾るコツ 03 インテリアグッズを合わせて飾る

グリーンは、それだけでもさまになり、大きな意味を持たずに空間を演出することができる優秀なインテリアグッズと言えます。そんな優秀なグリーンですが、単体よりも、キャンドルや陶器の花瓶などの備品を合わせた方がこなれ感が出て、より素敵に見えることもあります。ただのグリーンから、インテリアになるのです。
最近のオススメは、フレームのようなしつらえになっているグリーンです。円型や四角形などがあり、とても部屋に飾りやすいアイテムですね。壁にかけることもできますし、棚やちょっとした台にグリーンを飾る方法としてピッタリです。お気に入りの写真や絵などと合わせて飾ると更に素敵です。

最初に触れたように、全てのアイデアは、グリーンが元気であることが大前提。
お水やりなどのメンテナンスは忘れずに、もし、調子が悪くなるようなら、置き場所や水やりの頻度などを見直してみましょう。
グリーンが調子良く育つサイクルが確立されれば、素敵なグリーンライフを送ることができると思います。

みつまともこ

スタイリスト・ディスプレイデザイナー 多摩美術大学 デザイン科卒業
(株)サザビーリーグにてウィンドーディスプレイ・スタイリングを担当し、退社後フリーランスのディスプレイデザイナー・スタイリストとして活動。さまざまなジャンルのウィンドーディスプレイ・展示会の装飾などを手がける。また、書籍・雑誌・webではスタイリングを手掛け、インテリア撮影やデコレーションアイデアの紹介など、多岐に渡って活躍中。著書は「小さなスペースではじめる 飾る暮らしの作り方」「暮らしの図鑑 ガラス」(共に翔泳社)。

※上記記載の価格はすべて、 税込み価格です。

アイテムはこちら
500円オフクーポン