THE MET

世界屈指のコレクションを所蔵する「メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art )」との
コラボレーション。世界最大級、150万点以上の所蔵品の中から名画をセレクト。
仮想のミュージアムショップをイメージした世界観でお届けします。

2023/8/16 発売START

※公式オンラインストアは8/16 12:00頃発売

July,11 2023

INTERVIEW
~美術手帖総編集長がコラボレーションを解説~

Aboutメトロポリタン美術館とは

メトロポリタン美術館は世界最大級、150万点以上世界のあらゆる地域における5千年以上にわたる文化遺産を展示しています。1870年の創立以来、メトロポリタン美術館は単に希少で美しい美術品の宝庫としてだけではなく、それ以上のものを追求してきました。今日、メトロポリタン美術館の美術品は展示やイベントを通して新しい息吹を与えられ、時代や文化を超えた新しいアイディアや未知なるつながりを見せてくれています。ニューヨークに拠点を構えるメトロポリタン美術館はThe Met Fifth AvenueとThe Met Cloistersの2つの館に分かれています。

  • TEAPARTY

    19世紀フランスの優雅なティーカップやティーポットのデザインから、アフタヌーンティーらしいアートをピックアップ。

  • FLOWERGARDEN

    ゴッホの「アイリス」をはじめ、さまざまな花やガーデンのアートをキュレーション。

  • INTERIOR

    インテリアシーンを描いた名画ピサロの「リンゴ/ピッチャー」、セザンヌの「リンゴ/プレート」から、食卓やお茶のシーンをクローズアップ。

アートについて詳しく知る
PICK UP

りんごと水差しが描かれたピサロのアートを使用したトートバッグ。名画を際立たせるブラックのあしらいが目を惹くデザイン。

PICK UP

さまざまなフラワーアートを組み合わせた「フラワーガーデン」とポットとカップの中に猫が見え隠れする「ティーパーティー」をテーマにした優雅なデザインのハンカチ。メトロポリタン美術館が所蔵している多数のアートから抜き出しました。

PICK UP

絵柄が素敵な巾着セットは、「ティーパーティー」のデザインとメトロポリタン美術館の歴代ロゴを組み合わせたシックなデザイン。

PICK UP

植物が豊富なフラワーアートを組み合わせてデザインしたクリアファイル。クラシックな雰囲気がありつつ、華やかな雰囲気に仕上げました。

ゴッホのアイリスを大胆に切り取ったタペストリー。
美しく咲き誇るアイリスがお部屋のアクセントに。

OTHER

ロングTシャツは、華やかなティーパーティーの柄とセザンヌが描いたりんごの静物画をアレンジした2種類。ワンポイントとして背面にメトロポリタン美術館のロゴをプリントしました。

INTERVIEW

美術専門誌として国内外のアートの最前線を紹介している美術手帖。メトロポリタン美術館のコレクション、そして生活とアートの関係について、美術手帖総編集長、岩渕貞哉氏が紐解きます。

INTERVIEW

雑誌『美術手帖』は1948年に創刊。以来、70年以上にわたって日本を代表する美術専門誌として、国内外のコンテンポラリー・アートの最前線を紹介し、アーティスト、評論家、キュレーター、美術ファンから幅広い支持を得てきました。建築、写真、ファッション、アニメ、食など様々な分野をアートの視点からとらえた特集も展開。

岩渕貞哉
岩渕貞哉

「美術手帖」総編集長。1975年横浜市生まれ。1999年慶応義塾大学経済学部卒業。2008年に編集長となり、2019年より現職。ウェブ版「美術手帖」やアートECサイト「OIL by 美術手帖」を立ち上げる。また、公募展の審査員やトークイベントの出演など、幅広い場面でアートシーンに関わる。

アートの名品を手元に。
メトロポリタン美術館とアフタヌーンティー・リビングがコラボ

世界でも特別な存在、メトロポリタン美術館
世界でも特別な存在、メトロポリタン美術館

「メトロポリタン美術館、通称『THE MET』(以下、The Met)は世界最大級の美術館のひとつであり、5000年以上にわたる世界各地の美術品150万点あまりを所蔵しています」と、語るのは美術手帖総編集長の岩渕貞哉。国内外のアートシーンに精通する岩渕はThe Metの成り立ちと歴史が、ヨーロッパの美術館と大きく違うことを解説する。

「The Metのコレクションは、王族や貴族のコレクションではなくアメリカ国民の力によってつくり上げられ、いまでもニューヨーカーやアメリカ国民だけでなく、世界中の観光客に感動を与え続けています。国民の熱望によって生まれた私立のThe Metは、当初コレクションも建物もなく、基金での購入や個人コレクターの寄贈など関係者の尽力によってコレクションを増やしていきました。そして現在では、古今東西の美術品が150万点以上も収蔵されるまでに拡大したのです」。The Metが開館した1870年は、国を分断した南北戦争が集結してからわずか5年後のことだ。

「実際に作品を鑑賞していてもThe Metは特別な空間だと感じます。例えば印象派の作品。パリにあるオルセー美術館やオランジュリー美術館をはじめ、印象派の作品をまとめて鑑賞できる美術館は世界にも多いです。けれども、The Metは先史時代から現代の美術まで、数千年にわたる長い歴史を取り扱っており、印象派の作品もその人類の壮大な歴史の流れのなかでとらえることができる。とはいっても、実際に1日で見切ることはむずかしいですが、その時間の流れを感じながら見ることは特別な体験と言えます」。

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家にアートがあるということ
家にアートがあるということ

パリのルーヴル美術館のように王族や貴族が収集していた至宝を礎にしたヨーロッパの美術館が生まれ、ニューヨークのThe Metのように市民が美術館をつくり上げていく時代を経て、現在に暮らす私たちにとってアートはさらに身近な存在となっている。「美術館にアートを見に行くのももちろん楽しいことですが、好きなアートを選び、手に入れて、自分の家で見るという選択肢を選んでいる人は着実に増えてきています」と岩渕は語る。「私もいくつか作品を持っていて、つねに2〜3点は飾っています。大きな仕事が終わったとき、季節の変わり目など自分のなかで区切りをつけたいときに作品をかけかえる。そのときはやっぱり楽しいですね」。

また、好きなアートを購入するとき、自分のなかの意外な一面に気づかされることもあるという。「アートを集めるようになって、自分がほしいと感じる作品は、普段仕事で作品を見るときと基準が異なっていると気づきました。自分にとってはまったく意識していなかったことなので、驚きがありました。美術館やギャラリーで心惹かれる作品は様々、たくさんありますが、購入するときはまた別の感覚が働いているようです。この驚いた出来事を通して、新しい自分に出会えたような気持ちになりました。それはみなさんにもぜひ、体感してもらえたらと思います」。

とはいえ、アートを家に迎え入れようとするのは、かなりハードルが高いものだ。けれども、岩渕は美術作品そのものでなくても、アートを生活に取り入れる方法は数多くあると語る。「まずはアートをモチーフに取り入れたアイテムを使ってみるのがいいと思います。簡単なものだと、一筆箋やメモ帳、クリアファイルなどの文房具でしょうか。私は美術館やギャラリーに行ったときは、そこでメモ帳や一筆箋を購入し、数種類を並行して職場で使っています。絵柄があることで相手と言語外でコミュニケーションがとれると思うんです」と語る。また、「自宅に好きなアートがあると気持ちが軽やかになったり、落ち着いたりできます。最初は作品でなくてもいい、アートをあしらった道具を取り入れるところから始めてみてほしいですね。好きなものがそばにある心地よさに気づいたら、アートそのものがある暮らしにチャレンジしてみてほしいです」とも語った。

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アートを『さわって使う』
アートを『さわって使う』

同じく、ゴッホの《アイリス》を使ったタペストリーもその色使いを評価した。「まず、発色が非常に美しいですね。もとの絵はテーブルにおいてある花瓶とアイリスを描いたものですが、花瓶の途中からばっさりとトリミングしていて、植物の生命力あふれる姿を強く印象づけています。たくさんの色の糸を使っているから、タペストリーの端の糸もまたカラフル。一枚あると部屋の雰囲気もがらりと変わりそう」と岩渕。

複数の作品を組み合わせたアイテムもある。19世紀にアメリカで活躍した石版画家、フランシス・フローラ・ボンド・パーマー(1812〜1876)や18世紀フランスの画家、ジャン・ピルマン(1728〜1808)、16世紀末から17世紀初頭に活動したドイツのデザイナー、アンドレアス・ブレトシュナイダー(1578頃〜1640頃)がそれぞれ描いた花の絵を組み合わせたハンカチやクリアファイルだ。「時代も国も表現の仕方も異なる植物をクローズアップして組み合わせる。とても大胆で面白いですね。濃密な描写もあれば、シンプルな表現もあるし、抽象化された文様もある。見ていて楽しくなってきます」。

そして、ティーカップと猫を組み合わせたデザインのシリーズはAfternoon Tea LIVINGのデザイナーがとくに力を入れて制作したもの。19世紀にフランスで描かれたティーポット、カップのデザイン画だが、細部をよく見てみると、ティーカップからかわいらしい猫がちょこんと顔を出しているのだ。

「この猫たちも、印象派の父とも称される画家、エドゥアール・マネ(1832〜1883)、18世紀後半から19世紀にかけてスコットランドのエジンバラで活躍した銅版画家、ジョン・ケイ(1742〜1826)、アメリカで19世紀に活動した石版画家、ナサニエル・カリアー(1813〜1888)といった、様々な時代の画家によって描かれたもの。膨大なThe Metのコレクションのなかから、デザイナーが丁寧に作品をチェックし、セレクトしたものだという。
「一つひとつのポットやカップもかわいらしいし、そこにいろいろな猫が突然あらわれるのがいいですね。The Metは150万点以上の作品があるけれど、そのなかからイメージに合わせた作品や絵柄を選び出すだけでも大変なことだと感じます。こんなに表情の豊かな猫たちに出会えてとてもうれしいです」。

ティーパーティーシリーズの巾着とセットで購入できる歴代METロゴ入巾着も気になるアイテムのひとつだと岩渕は言う。「The Metは、開館から現在まで150年のあいだにロゴを何度か変えています。現在のロゴは2016年からのものです。美術館に限らず、企業やブランドのロゴの変更は、大きくイメージが刷新されるチャレンジでもあります。けれども、時代の変化を敏感に感じ取りながら活動してきたThe Metにとっては、ロゴの変更も時代に合わせて柔軟に行っていけるものなのかもしれませんね」。

「こうしてAfternoon Tea LIVINGとThe Metのコラボを見ていくと、本当に素晴らしい試みだと感じました。ふだん、Afternoon Tea LIVINGを好きな方は新しいアートに出会えるし、アートが好きな方がAfternoon Tea LIVINGに出会えるきっかけにもなる。アートを自然なかたちで取り入れられる、またとない機会になると思います。生活のなかで使うものは『さわって使う』ことができるのも大きなポイント。身近にアイテムを置いて、普段使いすることでアートの楽しさに触れてもらいたいですね」。

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