重箱を囲むのではなく、各々に料理を楽しむ
ことがスタンダードとなりそうな2021年は、
たくさんの器を使ったおせち料理に挑戦!
簡単に、豪華なお正月気分を演出できます。
お正月らしい赤と黒を基調にしつつ、縁起モチーフが描かれた小皿を散りばめて、上品で大人なおせち料理に。
マットな塗装の菊皿は山中塗。九谷焼の小皿も充実しています。
日本の伝統を大切にしながら、新しい時代のお正月を楽しみましょう。
美しいおせち料理に仕上げるためには、器選びや盛り付けだけではなく、食材の色を活かしてあげることも大切だそう。
フードスタイリストの薫さんに、調理のコツを伺いました。
「お正月料理といえば、白や黒、赤や黄色がメイン。けれど、煮たり、茹でたりすることで色は変わってしまいます。素材本来の色を引き出す調理を心がけることで、料理の見た目にメリハリが付き、もっと華やかになりますよ」と薫さん。一番気をつけているのは、里芋やレンコン、大根などの「白」食材だそう。
「白は変色しやすいので、色を保つのが難しいです。煮物では茶色くなりがちなので、私は白だしや白醤油を使っています。おせち料理全体に余白を生む『白』の食材は、真っ白であればあるほど美しい。お煮しめを作る時も、それぞれの食材を別々で煮るのがおすすめです」。プレート(24cm)¥1,980
また、おせち料理の定番である黒豆は、艶やかさを出すほどおめでたく、豪華な印象に。
「黒豆を煮る時は、必ずガーゼに巻いたサビ釘を入れています。黒豆がツヤツヤになって、すごくきれいに色が出ます。『黒』の世界を引き立たせたいので、洗う時も皮がはがれないよう丁寧に。小さな意識で、出来上がりの印象が変わりますよ。」
菊皿L¥1,540
「エビなどの『赤』食材は、鮮度が重要。新鮮な食材を使いましょう。いくらを漬けるお醤油の色は薄めの方がベター。いくらの赤が鮮明になります」。
同時に、料理全体の色のバランスを考えると、さらにレベルアップ!
「例えば、たくさんの『白』に『赤』食材が少し入ると上品に、逆の場合は元気でパワフルな印象になると思います」。
色のパワーを上手に使って、特別感あふれるおせち料理を作ってみましょう。菊皿L¥1,540
フードスタイリスト・薫さん
フードスタイリストとして、CMや広告、雑誌などで幅広く活躍。「Dress the Food」主宰。モノクロの人物写真の上に食材を乗せて撮影する作品「Food On A Photograph」が注目を集める。
今年は実家に帰れないという人も多いのでは?
ひとりで過ごすお正月は料理作りが億劫ですが、市販のおせち料理をお正月らしい器に乗せるだけでも華やかな印象に早変わり!
小鉢や小皿、植物をアクセントに使えば、メリハリが出て、より豪華なおせち料理になります。大人っぽく、洗練された雰囲気に仕上げるには、質感や形、デザインが異なる器を組み合わせるのがポイント。贅沢なお一人様おせちとともに、素敵なお正月をお過ごしください。中鉢¥1,650、菊皿(山中塗)¥1,540
※上記記載の価格はすべて、 税込み価格です。